失われつつある、薄荷産業の記録と記憶・・・

2014年06月21日 21:22

日本の薄荷産業は、江戸時代に遡ると言われています。最初は岡山県総社市にて、薄荷の栽培と蒸留が行われていたということで、それが東北地方を伝って北海道北見市(当時は野付牛と呼ばれていた)に持ち込まれ、気候風土などの要因で北見地方で薄荷産業が反映します。

一時は世界シェア90パーセントにもなった日本の薄荷産業は、栽培後、感想、蒸留によるオイル(取卸油)の抽出、冷却によるメントール(薄荷脳)の分離、オイルの再精製(白油)という工程があり、メントールの結晶と薄荷油が出荷されます。

この薄荷産業、岡山地方では1970年頃、北見地方では1983年の薄荷工場閉鎖とともに、生産が終了となり、現在は岡山県も北見市も生産がほぼゼロ、農家が北見市の近くの滝上町に数件存在するのみという、極めて寂しい状況。

薄荷復活を期して、北見でも岡山でも動きが出始めている2014年春、私は初めて、岡山県を訪問してきました。

5月の北見訪問、そして6月の岡山訪問の様子を、ここに紹介しますので、まぁ気楽にお付き合いくださいね。