6月10日 出発~総社市

2014年11月12日 12:57

朝早く家を出て、JR札幌駅→新千歳空港→神戸空港→三宮→新神戸→岡山→総社という経路で、昼にJR総社駅に到着。

総社駅のすぐ横に観光案内所があったので、立ち寄ってまず聞いてみた。

「総社は、薄荷で有名なんですよね?」

係りの方の答えは、

「え?そうなんですか?」

でした(笑)

 ああなるほど、ハッカ記念館の佐藤さんがおっしゃったとおりだ、と思いながら、とても丁寧に対応してくれる係り員の方のアドバイスで、すぐ近くのレンタサイクルを借りました。

荷物も預かってくれるので楽ちん! 最低限のものをコンビニのレジ袋に入れて、自転車のかごに置き、いざ出発!

まず向かったのは、宝福寺。 ここには三重塔がある。

ちょっとした観光気分に浸った後、総社の町中に出て、総社宮を横目に、”まちかど郷土館”へ向かいました。
ここはもう、北海道人にとってはもうもう、別世界。こんな感じで、歴史を感じる街並みが広がっていました。

そして到着したのは、まちかど郷土館。総社宮のすぐ横でした。

この左の建物が、まちかど郷土館。右は総社宮の南参道入り口。
で、です。
見つけたのです!!

薄荷の跡を!!

鳥居の前に、柵のようなものがありますね。これを裏側から見たのが、下の写真。

ここに、『秋山熊太郎』の名が刻まれているんだ!

【北見ハッカ通商】ホームページによると、

「1817年~文化14年、岡山の秋山熊太郎が江戸から種根を持ち帰り栽培を始める。この時既に蒸留方法も会得しており、これで得た油を薬種商などに売り、利益をあげていたが、他人にその製法を教えず、その地域の産業として育たなかった。」

のだそうだ。
その、ここ総社の有力者であったろう彼の、地元の総社宮への思い入れが刻まれた、この名前は、他にもほら、見られました。

すごいなぁ、と思いながら、ここ、まちかど郷土館へ。
ここは、元警察署の建物だったそうです。

入ると、総社の歴史年表が掲げられていたんですが、これが縄文時代から始まってる。うーん、古代のロマンやなぁと感慨深げに下を見ると、こんな感じで、置き薬の袋などが展示されていました。

総社は、富山と同じく、置き薬で有名だったそうです。
なのでここの展示は殆どが置き薬関連。
翌日、NPO法人の代表の方とお話していて知ったのですが、置き薬の歴史も、薄荷産業の歴史も、どちらも総社にはここにあるのみしか残っていないそうです......

さて、そんな感じで「薄荷産業の展示は、やはりないなー」と思っていたら、たったひとつだけ、みっけたぞ!!

【薄荷脳】=メントール結晶だっ!!!!!!
まぁ、薬としてのメントールなんでしょうが。

ラベルを見ると、「NAGAOKA」の文字が。
もしや、明後日訪問する西宮の「長岡実業」なんだろうか?

さっそく写真を撮って、ウキウキ気分でまちかど郷土館を後にしました。

その後、残り時間、自転車でちょっと走って古墳を見たりして、総社駅に戻り、無事、倉敷に到着しました。


(作山古墳に上って撮影。天皇陵として宮内庁指定を受けていないので、登れるのだとか)